大阪の社労士・山路妙子のお役立ちコラム

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2010 年 8 月
2010 年 8 月 30 日

伝える力

池上 彰さんの「伝える力」を読みました。 2006年に書かれたようですが、最近PHP新書になり70万部突破のベストセラーと帯に書かれてあったので買ってしまいました。

 

池上彰さんといえばNHKの「週間こどもニュース」のお父さん役で子供向けにニュースの解説をされていたのは有名な話です。 著書の中で「こどもニュースは意外と大人の方がよく見てくれているんです」と書かれていましたが、実は私も視聴者の一人でした。 政治や経済のニュースなど判っているようで理解していないことを本当にわかりやすく解説してくださり勉強になったものです。

 

さて、人生には様々な伝えるべき場面がある

①自分の考えや思いを誰かにわかって欲しい、共感して欲しい!

②物事の知識や事象を相手に理解してもらう

③さまざまな意見や考えの中で自分の考えを言う

しかし、これらは以外ととても難しいし、わずらわしいと感じることもある。「あ~わかってくれないんだったらもういいわ!」「結局誰も私を理解してくれないんだ!」てなことになる。

 

昨今「伝える」ことも含めコミュニケーションが苦手な人が増えていることは事実だと思う。 

労務管理においても、離職理由の原因のひとつに職場での人間関係・・・と答える人も多い。 

 

メーヨー及びレスリスバーガーのホーソン工場の実験 というのをご存知でしょうか?

社労士の試験科目である労務管理総論に出てくるのですが、1927年から32年にかけてアメリカの学者メーヨーとレスリスバーガーがウエスタン・エレクトリック社のホーソン工場で従業員の仕事の能率について観察した実験です。

その結果、労働者の仕事の能率は経済的な要因(照明・休憩等)の他に、士気や職務満足感といった心理的要因も重要であることがわかった。(人間関係論)

また従業員の組織には、企業の能率の論理で動く公式組織(フォーマル組織)と自然発生的にできた感情の論理で動く非公式の組織(インフォーマル組織:同期入社や同郷、学閥等)があり、生産性に影響を与える条件として後者が重要であることがわかった、というものです。 労働者のモラールの向上には相互の十分なコミュニケーションを図ることが必要である、と説いています。

 

「人」という字は1と1が支えあって成り立っているとよく聞きますよね。 人は決して1人では生きていけない動物です。 そして人は様々なコミュニケーションの手段を持っています。 言葉であり、音楽であり、絵画であり、演劇であり、スポーツであり、文学であり等々・・・本当に素晴らしい能力です。

 

壮大な宇宙からみれば人間の一生なんて瞬きの間にもならないだろうけど、でもどっこい捨てたものじゃないぞ!って言いたい。

だから一生懸命生きる!誰かに何かを伝えるめ・・・自分が生きた証を残すため・・・

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